今年も残り1か月ちょっととなりましたね。事務所の窓から見える木々はすっかり紅葉し、色とりどりの落ち葉の絨毯が広がっています。私は、その上を歩くときの「サクサク」という乾いた音が好きです。昔はその落ち葉を集めて焚火をしている光景も見られましたが、今ではほとんど見なくなりました。焚火で焼き芋なんて今どきの子供が聞いたら驚くでしょうね。
前回に引き続き、「静電気対策特集 Part.2」をお届けします。
【1】【実験レポート】「静電気対策品どこまで効果があるの!?」 Part.2
そもそも静電気は何故寒くなると発生するのか?寒いと空気に水が溶けにくくなる事で空気中の水分量が少なくなります。そのため物質表面の水分量も少なくなり、冬は静電気が滞留しやすくなります。
今回の実験ではpart.1で簡単にご紹介した除電紐を中心に計測器を使用して、もう少々掘り下げた実験をしてみました。
実験環境
温度24℃ 相対湿度31%

実験内容
実験1)帯電させた塩ビシートに除電紐を下げて除電効果を測定
実験2)チャージプレートモニタによる除電スピードの比較(除電紐と針金)
使用したもの
- 除電紐(大塚刷毛製)
- チャージプレートモニタSKH050(キーエンス製)
- 表面抵抗計FMX002(SIMCO)
- 塩ビシート(市販品)
実験1 表面電位計による塩ビシートの除電状況
実験方法
- 30cm の長さ(1本)にカットした除電紐を5cm間隔で下図の通りセットする
- 塩ビシートを樹脂製ワイパーで摩擦して帯電させる
- 除電紐に帯電させた塩ビシートを2~3mmの距離に近づけて15秒間除電した後に塩ビシートの表面を
表面電位計にて測定する


実験結果
摩擦により生じた13.5kvの静電気が0.23kvに減衰した。
実験2 チャージプレートモニタによる除電時間の比較
実験方法
- チャージプレートモニタを1000Ⅴに帯電させる
- 除電紐1本を手に持ちチャージプレートから10mm上に垂らす
- 100Ⅴ以下に減衰するまでの時間を測定
実験結果

同じ導電性として針金と比較しましたが除電紐の方が6.4秒間早く除電する結果となりました。



まとめ
除電紐は非接触で一定の除電効果が得られ、簡単に取り付けられるメリットがあります。但し、紐から導電異物が落下するなどの危険性もありますので使用する際には十分に気を付ける必要があります。また、除電紐を人が通る個所に暖簾のように使用しているのを目にします。これで除電は出来るかもしれませんがクロスコンタミ要因の一つになりますのでお勧めできません。
参考までに、「私は他の人よりドアノブを触るとビリとする」という方に、対策として1つは手をクリームなどで保湿する、あるいはシルク、木綿、麻など天然素材の肌着を付ける事でも効果があるそうです!
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