【1】【CSC検証レポート】-粘着マット実験レポート part2-
清潔のつもりが逆効果?!汚れの除去率を比較検証!
新しいシートの粘着マットVS汚れたままの粘着マット
塵埃の持込防止用ツールとして業種を問わず幅広く、導入されている「粘着マット」ですが、 交換のタイミングは「表面が汚れたら交換」が基本とされています。では、汚れた状態のまま使い続けると、どのような影響が出るのでしょうか。 今回は、粘着マット実験レポートpart2として
「① 新しいシートの粘着マットと、汚れたままの粘着マットで異物除去性能にどれほど差が出るのか」
「② 汚れたままの粘着マットから靴底へ異物が転写される可能性はあるのか」
の2点を中心に確認しました。 粘着マットの「交換すべきタイミング」を考える上で、ぜひ知っておきたい内容です。

使用機器・備品
- CCTクリーンマット|普通粘着 |600×900|M-200-M900
- ショートブーツ|G7720-1
- 粗大粒子カウンターRACCAR|CSRA-004
- サンプル採取板 4インチシリコンウエハ|CS-Si4
- 清掃モップ用ウェットワイパー|CS-BT250N3
- 石松子
| 石松子とは | |
![]() | 世界中に広く分布する常緑ほふく草ヒカゲノカヅラLycopodium clavatum Linnaeusの胞子 中位径:30~40μm 粒子密度:1.05cm3 |
[実験1]
新しいシートの粘着マットと汚れた粘着マットは異物除去性能にどれほど差が出るのか
実験方法
- 汚れた粘着マットを用意する為、
人の出入りが多い出入口に3時間置いておく。

- ①を回収し、左右それぞれ3枚ずつ、計6枚のマットを並べる。
(1列目:左側に「新しいシートの粘着マット」
右側に「①の汚れ粘着たマット」
2・3列目:左右とも「新しいシートの粘着マット」)

- トレーに石松子を均一に広げる。
そのトレーの上で10回足踏みを行い、ショートブーツ靴底に付着させる 。

- ③の汚れを付着させたショートブーツで、
左列:「新しいシートの粘着マット→新しいシートの粘着マット」
右列:「汚れたマット→新しいシートの粘着マット」をそれぞれ歩行


実験結果


[新しいシートの粘着マット]
最初の1〜2歩で付着していた異物が効果的に除去され、1列目の粘着マットでほとんどの汚れが取れていることが確認できた。
[汚れた粘着マット]
一定の異物除去効果は見られたものの、2列目の粘着マットで足型全体が残るほど異物が付着しており、1列目の汚れている粘着マッットでは汚れが十分に除去されていないことが明確となった。
[実験2] 汚れた粘着マットから異物が転写される可能性はあるのか
実験方法
- 実験1で使用したショートブーツ靴底の汚れをウエットワイパーで拭き取る。
- ①の清掃したショートブーツで、実験1で使用した汚れた粘着マットの上を10回足踏みする。
- ショートブーツ靴底をウエハにスタンプテスト。RACCARにて測定。

実験結果


新しいシートの粘着マットは実験1で使用したことで、目に見えるほどの汚れがあったが、30〜50µmの異物はほとんど靴底へ転写されず、再付着量はごくわずかであった。一方、すでに汚れているマットは実験1で使用したことで、さらに汚れが付着しており、30〜50µmの異物が 新しいシートの粘着マットに比べて2.5〜4倍以上 靴底へ転写され、異物保持力が大きく低下していることが数値からも明確に示された。
考察
今回の結果から、粘着マットの異物除去性能は新しいシートの粘着マットが明らかに高いことが確認できました。[実験 1]で、新しいシートの粘着マットでは最初の1〜2歩で大部分の異物が除去され、2列目の粘着マットにほとんど汚れが残らない状態でした。一方、汚れた粘着マットは一定の異物こそ除去されるものの、2列目の粘着マットに足型が残るほど異物が転写され、保持力が十分に機能していないことが分かりました。さらに[実験 2]のRACCAR測定結果から、汚れたマットは除去性能の低下だけでなく、異物を持ち込むリスクが高まる ことが確認されました。 同じ施設でも設置場所によって汚れ方は大きく異なるため、設置場所に合わせて一定歩行数・一定時間・シフトごとなど、運用方法を事前に決めておくことが重要です。さらに、決められた交換時期だけにとらわれず、「汚れを感じたらすぐに交換する」柔軟な判断こそが、異物の持ち込みを防ぐうえで効果的だと改めて感じました。 また、粘着マットを効果的に使用するためには、設置場所に応じたサイズ選択も重要です。今回の実験結果を参考に、前室やクリーンルーム入口など、各エリアに設置している粘着マット運用方法の見直しにお役立てください。
シーズシーの粘着マット置き場所の推奨
一番のおすすめは「エアシャワー前の入口」と「エアシャワー奥の出口(エアシャワーを出た後の1歩目)」の2か所設置です。
エアシャワー内でも良いのですが、エアシャワー内は基本的に、毎日清掃を推奨しており、清掃の邪魔になるのが気になりますが、 こちらに関してはエアシャワー内専用の粘着マット(前後左右隙間なく底面を覆うタイプ)の販売を予定しておりますので完成したらご案内させて頂きます。
粘着マットは、幅広い商品展開があり、帯電防止仕様や青色・白色のカラーバリエーションで ゾーニングや清浄区分の視認性向上にも寄与します。 シーズシーネットでは設置場所に応じたサイズ違いや用途に応じて選択可能な強粘着タイプ・弱粘着タイプもご用意しております。 商品によってはサンプルのご提供も可能ですので今回の実験を参考に前室やクリーンルーム入口など各エリアの条件に合わせた最適な運用にご活用ください。
関連商品
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