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スナップエンドウや絹さやなど豆類が旬を迎え、食卓に鮮やかな緑が並ぶ季節となりました。肉じゃがに乗せるだけで小料理屋さんのような仕上がりになり嬉しいです。ゴールデンウィークも終わり、少し疲れが出ている頃かもしれませんが栄養価の高い旬の野菜で乗り切りたいですね。
【1】あるある実験レポート「クリーンルーム持込OK、NG品検証実験」
弊社HPでもご紹介しておりますクリーンルームの4原則をご存知でしょうか。
クリーンルームを維持管理する上で重要な基本事項です。
そこで、今回は4原則の中の「ゴミを持ち込まない」に着目して検証実験を実施しました。
皆様のクリーンルームではそれぞれ持込品についてのルールがあるかと思います。
持ち込みが禁止されているアイテムが、実際どの程度発塵の要因になり得るのかを検証してみました。
発塵量や発塵の様子をご覧いただくと、クリーンエリアへの持ち込みが禁止されていることにご納得いただけるかと思います。また、クリーンルーム用品の有効性を実感いただけると思います。
もし、持込品ルールが決められていない場合は是非この機会に見直しをされてはいかがでしょうか。
検証1|段ボール(持込NG品)vs プラダン
段ボールや包装紙などの梱包資材は持込禁止とされている場合が多いかと思います。
実際、梱包資材からはどの程度発塵しているのでしょうか。

使用機器・備品
段ボール、プラダン、布製ガムテープ、クリーンルーム用粘着テープ、
発塵試験装置(※注)、パーティクルカウンターKC-31、クリーン手袋
実験方法
- 段ボールに布製ガムテープ、プラダンにクリーンルーム用粘着テープを使用しそれぞれ梱包を行う。
- 発塵試験装置内を清掃する。
- 発塵試験装置内でそれぞれ開梱作業(テープを剥がす)を行い発塵量を測定する。
※測定開始後1分間は静止状態。1分経過後に開梱作業(テープを剥がす)を実施する。その後3分間静止状態を保つ。


測定結果

検証2|紙ガムテープ(持込NG品)vs クリーンルーム用粘着テープ
クリーンルーム内での梱包はクリーンルーム用の樹脂芯を用いた粘着テープや紙芯を抜いた粘着テープを使用されることがあるかと思います。一般の粘着テープと裁断時どの程度発塵量に差があるのでしょうか。
使用機器・備品
紙ガムテープ、クリーンルーム用粘着テープ、テープカッター、発塵試験装置、パーティクルカウンターKC-31、クリーン手袋
実験方法
- 発塵試験装置内を清掃する。
- 発塵試験装置内でそれぞれのテープの裁断動作を行い発塵量を測定する。
※測定開始後1分間は静止状態。1分経過後に裁断動作を実施する。
その後3分間静止状態を保つ。


測定結果

検証3|クリーン雑巾 vs 市販の雑巾
装置の拭き取り清掃等でクリーン雑巾を使用される方もいらっしゃいます。一般家庭で使用する雑巾と付着塵の違いを検証しました。
使用機器・備品
クリーン雑巾、市販の雑巾、クリーンルームライトミニCSPV-1000(付着塵確認用)
検証方法
発塵試験装置のアクリル部(外側)を清掃後、クリーン雑巾、市販の雑巾でそれぞれ一方向に拭く。
その後室内を暗くし、クリーンルームライトミニで拭き取り部分を照射する。
また、各雑巾自体からの発塵を動画で撮影。



検証4|クリーンタオル vs 市販のタオル
クリーンルーム前室等で手洗いの際、市販のタオルで手を拭くと、タオル繊維が付着します。繰り返し使用可能でエコなクリーンタオルとの差を検証しました。
使用機器・備品
クリーンルーム前室にて、素手及びニトリル手袋を装着し、手洗いする。(流水約10秒)
クリーンタオル、市販のタオルでそれぞれしっかり拭いた後、小型UVライトで照射する。







検証結果
クリーンタオルからの付着塵は、市販のタオルと比べてほとんど確認できませんでした。
考察
今回の検証実験で、クリーンルームへの持ち込みが禁止されているアイテムはクリーンルーム用品に比べて予想を上回る発塵量が確認できました。
クリーンルームの維持管理の為、持込品ルールについて今一度見直していただく機会になれば幸いです。 初心にかえり、クリーンルーム4原則について改めて理解を深めたいと思います。
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【2】メルマガ写真館「ひたち海浜公園」@茨城県


写真はひたち海浜公園のネモフィラです。淡いブルーの小さな花が一面に広がる絶景スポットです。 満開のネモフィラと空の青が交わり別世界のような光景です。春のそよ風に吹かれて可憐に揺れる花々にとても癒されました。
